心感デッサン

 『荒波日和』
波打つ緑のトンネル この段は
 生命が息づく輪廻の坂道

うねる激しい風は去年の枯れ葉と
 新緑の葉をシンクロさせて
どれも同じように空へ吹き飛ばしていった

こんなに爽やかな朝風なのだ
 蝉さえ季節を誤解して静まりかえった
 
風鳴りが遠くに響く どうどうと
ホームのヒトも仄かに頬笑んでいる

線路に生えている強い夏草に惹かれた
 こんなに風が荒れるもので
空の肉厚な夏雲も 筆で描いたスッと一筋のいわし雲へと 変わったのだ

虫も飛ばず 鳩も飛ばず ゴミは飛んで 運
命が変わる事を知ってか知らずか
 
本のページはめくれ 心の鍵も外れ
なんという日だ 今日は魂の行き来が速い
しっかりまなこを開けて 此の光を見なければ
 
あの時の黒い人がうなだれていた

水はぬるいけど 僕の血は涼しかった
 こんな日は汗も吹き出ない
おかしな緊迫 さすらい人に捧ぐ

無数のトンボ飛ぶ複眼レンズで
 宝物のありかを探している
答えはたなびく青いビニールシートの
波の下に
 
雨の気配ひとつしない突風で
憂鬱も湿気も混ざって飛んでいくそんな息づく日
 

2コメント

  • 1000 / 1000

  • フロッグ

    2018.09.05 14:57

    @Taichi Nagayamaありがとうございます(*^▽^)/★*☆♪
  • Taichi Nagayama

    2018.09.04 20:37

    素敵な詩をいつもありがとうございます😊💕

art charcoal and poem gallery

基本的に『木炭画』、『絵』 、『心感デッサン』というオリジナルな詩を載せます😃何故なら全てが芸術だからです🎵良かったらよろしくお願い致しますm(._.)m